『反省文Vol.3』大喜利コーナー回答募集
毎年春の文学フリマで頒布しているミステリ系企画同人誌『反省文』にて行っている
ミステリ大喜利コーナーの回答を募集いたします。
今回のお題はこちら
お題1
『メイド喫茶殺人事件』で解決の手掛かりになったのはこれだ
お題2
『貧血探偵』与脇正真(よわきしょうしん)は
こんなものを見ただけで失神する
お題3
グッドデザイン賞を受賞したトリックってどんなの?
お題4
『ルパン対ホームズ』のような夢の対戦カードを教えてください
お題5
お題のない犯行声明
(お題なしでミステリっぽい珍文を書いてください)
例:「刑事さん関係者全員の通帳と印鑑をこの部屋に集めてください」
篠澤・青崎・森煮の三名がそれぞれ匿名の状態で回答を読み、三人中二人以上がピックアップしたものが掲載となります。5つのお題を通して掲載数が多かった上位三名には『反省文Vol.3』をプレゼント!(郵送または当日会場にて受け渡し)またそのときの経済状況によっては何かしらの景品もあるかもしれません(ないかもしれません)。
締め切り:2月28日(火)
メール sorrymystery@gmail.com
1.掲載可能なハンドルネーム
2.回答(回答はいくつでも可・すべてのお題に回答しなくてもOK)
3.連絡先(メールアドレスやTwitterアカウント)を明記のうえご回答ください。
みなさまのご回答お待ちしております。
家から出ずにスタンプラリーを楽しむたったひとつの冴えたやりかた
こんにちは。篠澤寄夫でございます。
私のデビュー短編が載ったミステリーズはお読みになっていただけたでしょうか。まだの方はリンク先より購入できるのでよろしくお願いします。作品タイトルで検索すると私の知人が書いたブログが上位に表示される状態が長く続いているので、お読みになっていただけた方は好意的な感想などをブログに書いていただけると幸いに存じます。
○あちこちでスタンプラリーやってたよね
さて、いよいよ夏だ。(この企画をやったときはまだ8月でした)
夏といえばなにを思い出すだろうか。青い空、海、スイカ、色々あるかが、首都圏にお住まいだった方はスタンプラリーなんかも思い出のひとつとして残っているかと思う。
(私は幼少のときを過ごしたのは北海道の田舎なので、そもそも日常的に電車に乗る文化がありませんでした。住んで8年になりますが、いまだに都会への苦手意識が抜けません。)
首都圏では夏休みになると子供向けに鉄道各社がスタンプラリーを開催している。有名どころではJRのポケモン、他にも仮面ライダーやプリキュア、ウルトラマンなど子供に人気のキャラクターが駅ごとに設置され、それを巡ってスタンプを集めるのだ。
いつも行かない街に行ったり、電車の乗り方を覚えたりと子供にとってはちょっとした冒険である。
しかし! 大人になると、家から出るのが面倒! ハンコのために外出なんてしてられなくなってしまう。同じポケモン好きでもスタンプを集めるより3DSを触っている方が幸せな人なんだ。
オタクにもいろいろなタイプがいる。一体感が嫌い。大きな音をやめてほしい。むやみやたらと集まるな! 散れ! トークイベントをやめろ!
○家から出ない! 読書スタンプラリー
そんな結核でひっそりと死にたいタイプのみなさんにおすすめなのが、今回紹介する家から出ないタイプのスタンプラリーだ。
やり方は簡単! まずいくつか読みたい本を用意する。
次に消しゴムはんこセットを買ってくる。開封前の写真を撮り忘れたので説明書の一部分というなぜ撮ったかわからない写真を貼っておきましょう。
そうして買った消しゴムはんこセットにトレーシングペーパーが入っているはずので、そこに好きな図案を描いていく。ここで自分の実力を過大評価して難しい図案にするとあとで泣きをみることになる。プロットみたいなものですね。
消しゴムに転写。薄くなった部分は直接えんぴつで書き足していく。希薄になった人間関係を書き足して繋げるペン、ドラえもんの道具にないかな。
転写した図案に沿って彫刻刀で彫る。
これくらいなら余裕と思っていた顔の絵が、彫ろうとすると予想以上に難しくて焦った。この計画性の甘さからくる焦りは、執筆のときにもよく感じている。今も取り組んでいる長編が書いても書いても終わらなくてかなり焦っている。こんはなずじゃなかった。
こんなはずじゃ。
うまく彫れたら完成。多少のでこぼこは「味」ということで多めにみよう。ミステリでは通用しない手だが今回はこれでいい。
朱肉をつけて、
ッターン!
はい、この通り。
この調子でどんどん他の本のものもつくっていく。
○ぼさぼさ頭のあの人
ぶれがひどい。
二つ目になると、消しゴムを彫るのもだいぶ慣れてきた。
始めたばかりの趣味は、上達を感じられていい。
いい笑顔!
もうひとつ。
キャー!
ぼんやりしていますが、元の図案はこんな感じ。
よっ、男前!
これまでの図案で何がしたいのか予想がついたと思う。
○金田一耕助シリーズ読書スタンプラリー
今回は知名度と図案の彫りやすさを考慮して四作品のスタンプをつくった。
上の写真では犬神家と本陣殺人事件のスタンプがすでにおされている。なぜまっさらな状態の写真ではないかといえば、撮り忘れていたからだ。衝動的な行動と計画性のなさが後悔を生む。
このようにお好きな作品でスタンプと台紙をつくったあとは、該当する作品を読むだけだ。
手元に『本陣殺人事件』も『犬神家の一族』も『八つ墓村』も『獄門島』もなかったので、代わりに『女王蜂』で撮影している。どこ行ったんだ本当。まさか引っ越しのときに間違って処分したとかそういうことは、ない、よね……?
はい。
読み終えたら、その作品のスタンプを台紙におしていく。
これが家から一歩もでない新しいスタンプラリーの形である。
みなさんも、ぜひ試してみてくださいね。ハンコをふたつ彫る時間で一冊本が読めるので、私は次からそうします。
○おしまい
そろそろ存在を忘れられたころかと思ったので、近況報告を兼ねての記事でした。
少し前に新作のプロットを書いていると「これは長編のネタだ!」と思い衝動的に長編を書き始めたのですが、長編って書いても書いても終わらないんですね。初めて知りました。働いても働いても人生が終わらないのに似ています。
一日も早く単行本を出して精神と収入を安定させられるように、応援よろしくお願い致します。がんばります。おー。
肉のブックカバー
肉でブックカバーつくってみたら想像以上にいい感じになった pic.twitter.com/qDsciZJB20
— 篠澤寄夫 (@yorio_shinozawa) 2016年9月12日
しおり用に挟むベーコンも用意しました pic.twitter.com/9uMFeIbAZe
— 篠澤寄夫 (@yorio_shinozawa) 2016年9月15日
肉のカバーはフリー素材を印刷して作製。
写真素材 足成:SIMOFURI
ベーコンのしおりは食品サンプル屋さんが販売している商品です。
オリジナル小物 | 元祖食品サンプル屋
「名探偵にならなくちゃ」
――お父さんが帰ってくる前に犯人を見つけないと、弟が死んでしまう。
私にとってのデビュー短編となります。
名探偵が名探偵として生きることは、苦難そのものなのかもしれません。それでも誰かのために立ち向かうものだけが、名探偵になれるのではないでしょうか。
東京創元社『ミステリーズ!vol.77』(2016年6月12日ごろ発売)https://t.co/PzcNfUoy95 pic.twitter.com/pVWcsuaRXv
— 篠澤寄夫 (@yorio_shinozawa) 2016年6月10日
都内など、早いところではすでに店頭にならんでいると思いますが、それ以外の地方ではあと数日かかるようです。(私の出身地である北海道の小さな町では、創元推理文庫の新刊は発売日より一週間ほど遅れて店頭に並んでいました。)
『ミステリーズ!』は雑誌の棚でなく単行本の棚に置いてあることが多いです。新刊の棚とミステリの単行本がある棚を探していただけると見つかると思います。
よろしくお願いします。
なぜあのコンビニにはいつも
【問題編】今日は5月28日。引っ越して3日目、5回ほど近所のセブンイレブンに行っているのですが、行くと毎回店の前で誰かを待っているような様子の女性が立っているのを見かけます。駅からも離れており、待ち合わせをするような場所ではありません。あの人たちはなぜあの場所にいるのでしょう?
— 篠澤寄夫 (@yorio_shinozawa) 2016年5月28日
【解答編】さきほど行ったときにも、店の前で通話をしている女性がいました。ここでハッと気づきます。ただ立っていただけなのに「誰かを待っている」と思ったのは、スマホを操作していたから。そして月末は通信速度制限になる人が多いのです。自分のスマホで確認すると、やはり無料Wi-Fiが!